エラソウな茸とウンコな私（後編

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先ずはこの茸の値段を調べようと思い立ちました。箱に記されたメーカー名や商品名と思しき語句を検索サイトにぶち込んで、現れたのは驚愕の事実でございました。

なんとこの茸、その筋で有名なメーカーの物で１つあたりの定価が約４万円。
これが２ダースございますので、４万円×２４ヶ。

その合計金額たるや私めの稼ぎを嘲笑うかの額である事が判明したばかりか、その全て未開封品である事に身震いを覚えたのでございました。

そうと分かればこの珍妙な茸、かちかち山のたぬきが背負った燃え上がる薪の如く、アナル炎上状態の私めの救世主となるやもしれぬと淡い期待を寄せるのも人の道理かと存じます。

早速インターネット上のオークションサイトでこの茸が取引されている相場を調べてみたのですが、ここで私の淡い期待は最近の"広島東洋カープの試合ぶり"の如くチンケなものであったと思い知らされたのでした。

いえ、私はカープファンなのですが、ここのところの貧打ぶりには・・・

失礼しました。

閑話休題、このアガリスク茸のネットオークションで売買される相場を調べたのですが、散々たるものでした。そもそも、こういった品物の購入層は老人であるか、そうでなくともそれなりに年齢を重ねた方であろう事は想像するにやさしい事。そういった方がネットオークションで、しかもこういった健康食品を嬉々としながらクリックする姿は、私めがドンペリ片手に美女をはべらせる程にありえない事かと存じます。

何はともあれ、この茸はネットオークションでは金品に変わらない以上、私めに術はございません。

今もまだ、この偉そうな茸は私の横に鎮座したままでございます。

草々





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かなりベタな選曲やけど、やっぱかっけーっす。