2009年8月27日

感想:おやすみプンプン①

おやすみプンプン 1巻 表紙
某ヤッホー(仮名)から頼んでもないのに「ゲボっち絶対好きやから!」と、おやすみプンプンを貸されたー。

って、まだ1巻しか読んでないんやけども・・・良いねぇ、これ。


主人公プンプン少年(小学5年生)のセックスに興味が湧いた時の妙に悪い事をしてる気がしてしまってる姿とか、オナニーを覚えた時の微妙感とか、とにかく「あぁあああっ!分かるぅうううううっ!!」にマズやられーの。

それより、作者さんは男なんだろうけどさぁ、男目線の女の子の描写がすげー上手いなぁって。

若い(幼い)女の子特有の、男に対する「私を幸せにしてくれるんでしょ?」っていう期待感とか、助けを求める感とか、「私の事を好きだから、私を幸せにしてくれるから、私もあなたが好き」っていうあの感覚と、それに対して男が「怖い」って思ってしまう描写とか良いね。

まぁ、普通に誰も幸せになんかなんないし、そんでもって女の子が期待を裏切られて、男が期待を裏切っていう人間の切なさとか、子供の頃に覚えた絶望感とか、すげーシンクロしてまうし。

何よりも良いところは、誰も救われてないんだけど、良い意味でも悪い意味でもなく「そういうものなんだよねぇ」って妙に納得してしまう感と「そういうものなんだよねぇ」って納得せざるを得ない人間の切なさ感をトボけた空気で包み込んでるところかなぁと。

最近のピーズに通じるもんがある気がするねぇ。

誰も救われない(例えばキューブリック作品とか)なんて反吐が出るし、かといって安易に救われても面白くないし、リアリティ無い。その辺りを上手くさばいてんなぁいうか、読んでて心地良いというか。


先にも書いたけど、まだ1巻しか読んでないんだよねぇ。
出来れば、続きはこれが完結してから一気に読みたい気がする。

でも読んでまうんやろなぁ。

2 件のコメント:

  1. さくらい2009/08/28 8:39:00

    自分は、「…プンプン」、ダメでしたけど。この人が描いた「ソラニン」というバンド関係の漫画がありまして。そちらもお薦めですよ。

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  2. さっき浅野いにお氏のマンガをしこたま借りてきました!

    まー、読む時間を作る方が問題なんすが・・

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